咳喘息・気管支喘息

「咳がなかなか止まらない」「夜になると咳き込んで眠れない」といった症状でお悩みではありませんか?長引く咳は、日常生活に大きな支障をきたし、つらいものです。
特に、咳喘息や気管支喘息は、アレルギーや気道の炎症が関係しており、適切な診断と治療が重要になります。
特に、咳喘息や気管支喘息は、アレルギーや気道の炎症が関係しており、適切な診断と治療が重要になります。
ページ内目次
主な症状
もしかして、咳喘息・気管支喘息?
こんな症状に心当たりはありませんか?
以下の症状に当てはまる場合、咳喘息や気管支喘息の可能性があります。
- 乾いた咳が2週間以上続いている。
- 夜間から明け方にかけて、咳がひどくなる。
- 冷たい空気や、タバコの煙、ホコリなどを吸い込むと咳が出る。
- 運動や会話の後に咳が出やすい。
- 喉にイガイガ感や、かゆみを感じることがある。
- 風邪は治ったはずなのに、咳だけが残っている。
- 以前に喘息と診断されたことがある、または家族に喘息の人がいる。
- 市販の咳止めが効かない。

咳喘息とは?
主に咽頭炎や上気道炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などを起こした後に続く咳のことを指します。ほとんどの場合は感染後咳嗽というもので咳喘息とは異なりますが、一部咳喘息を起こしている方がいます。咳喘息は「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難を伴わないことが多いです。
放置すると、気管支喘息へと移行する可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。
放置すると、気管支喘息へと移行する可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。

咳喘息の主な症状
- 乾いた咳が4週間以上続くことが多い。(2週間以上続く場合は疑いあり)
- 寝る前や起床時、または夜間に症状が強くなることが多い。
- 冷たい空気、乾燥、喫煙、運動、ストレスなどが咳を誘発しやすい。
- 喘鳴や呼吸困難はない。
気管支喘息とは?
気管支喘息は、気道に慢性的な炎症が起き、気道が狭くなることで呼吸がしづらくなる病気です。
炎症によって気道が敏感になり、様々な刺激に対して過敏に反応して発作を起こします。
炎症によって気道が敏感になり、様々な刺激に対して過敏に反応して発作を起こします。
- 喘鳴(ぜんめい):「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という呼吸音。
- 呼吸困難:息苦しさ、息を吐きにくい。
- 横になった時に症状が強くなる。
- アレルギー物質(ダニ、ハウスダスト、花粉など)、冷たい空気、運動、ストレス、風邪などが発作を誘発する。
- 悪化をすると入院治療が必要になったり、命に関わる場合もある。
咳喘息と気管支喘息の違い
| 項目 | 咳喘息 | 気管支喘息 |
| 主な症状 | 乾いた咳のみ | 喘鳴、呼吸困難、咳、痰、胸部圧迫感など |
| 喘鳴の有無 | なし | あり(ないときもある) |
| 呼吸困難 | 基本的になし | あり(ないときもある) |
| 発症原因 | 気道の炎症、アレルギー、ウイルス感染など | 気道の慢性的な炎症、アレルギーなど |
| 治療 | 吸入ステロイド、気管支拡張薬など | 吸入ステロイド、気管支拡張薬など |
| 進行 | 放置すると気管支喘息へ移行することがある | 慢性的な経過をたどり、発作を繰り返す |
咳喘息・気管支喘息の原因
両疾患に共通する主な原因は、気道の炎症です。
この炎症により気道が過敏になり、様々な刺激に反応して症状が出やすくなります。
この炎症により気道が過敏になり、様々な刺激に反応して症状が出やすくなります。

- アレルギー体質: ダニ、ハウスダスト、花粉、ペットの毛などのアレルゲンが原因となることがあります。
- 感染症: 風邪やインフルエンザなどのウイルス感染がきっかけとなることがあります。
- 刺激物質: タバコの煙、大気汚染物質、化学物質などが気道を刺激します。
- 運動: 激しい運動によって咳が出ることがあります。(運動誘発喘息)
- 気候の変化: 寒暖差や乾燥も咳を誘発する要因となります。
- ストレス: ストレスも症状を悪化させる一因となることがあります。
診断と検査
長引く咳の原因を正確に特定するために、問診といくつかの検査を行います。
この検査をすれば診断できるものではなく、あくまで参考程度であり総合的に診断していきます。
この検査をすれば診断できるものではなく、あくまで参考程度であり総合的に診断していきます。
- 問診: 症状の経過、生活環境、アレルギーの有無、既往歴などを詳しく伺います。
- 身体診察: 呼吸音などを確認します。
- 呼吸機能検査: 肺活量や、空気の出し入れの速さなどを測定し、気道の狭窄(狭くなっていること)の有無や程度を調べます。
- 呼気NO(一酸化窒素)検査: 気道の炎症の程度を数値で評価します。喘息の診断や治療効果判定の参考となります。
- アレルギー検査: 血液検査で、アレルギーの原因となっている物質(アレルゲン)を特定します。
- 胸部X線検査: 肺炎や肺がんなど、他の疾患を除外するために行われることがあります。
治療方法
咳喘息・気管支喘息の治療は、症状を抑えるだけでなく、気道の炎症を根本から改善し、発作を予防することが目的です。
1. 薬物療法
主に、以下の薬剤を組み合わせて使用します。
- 吸入ステロイド薬: 気道の炎症を抑える、喘息治療の中心となる薬剤です。毎日規則的に吸入することで、炎症が改善され、発作が起きにくくなります。
- 気管支拡張薬: 狭くなった気道を広げ、咳や息苦しさを和らげます。症状が出たときに一時的に使用するタイプ(発作治療薬)と、毎日使用して症状をコントロールするタイプがあります。
- ロイコトリエン受容体拮抗薬: 気道の炎症を抑え、気道の過敏性を改善します。内服薬のため、吸入が苦手な方にも使用しやすいです。
- 抗アレルギー薬: アレルギーが関与している場合に、アレルギー反応を抑えるために使用します。
- 分子標的薬:上記の治療により改善しない場合に使用します。喘息の起きるメカニズムを根本的に抑えます。現在は注射薬のみで効果は強いです。
2. 生活習慣の改善
- アレルゲンの除去: ダニ、ハウスダスト、花粉など、特定されたアレルゲンを避ける工夫をします。
- 禁煙:タバコの煙は気道を強く刺激し、症状を悪化させます。
- マスクの着用:冷たい空気や乾燥、ホコリなどから気道を保護します。
- 適度な運動:体調が良い時に、無理のない範囲で体を動かすことは大切ですが、誘発症状が出る場合は医師と相談しましょう。
- ストレス管理:ストレスは喘息症状を悪化させる要因となるため、リラックスする時間を設けるなど、ストレスを溜めない工夫も重要です。
- 風邪予防: 風邪は喘息発作の大きな誘因となるため、手洗いやうがい、人混みを避けるなどの対策を心がけましょう。

